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2012-12-30

映画『レ・ミゼラブル』と縦の移動、神の国、地の国、冥界

| 17:39 | 映画『レ・ミゼラブル』と縦の移動、神の国、地の国、冥界 - yukatti (snowystreet) on Twitter log を含むブックマーク はてなブックマーク - 映画『レ・ミゼラブル』と縦の移動、神の国、地の国、冥界 - yukatti (snowystreet) on Twitter log

映画『レ・ミゼラブル』の視覚的な仕掛けとして、高低差のある場所に双方の人間を立たせ、階段を行き来させることで、階級差や社会的立場とその変遷を表象している。

加えて、そこには

  • 階段の上や塔の上が神の国に近く、下が地の国。「落ちていく」実感。地の底は冥界(ファンテーヌが娼婦をしていた港の廃船、ジャン・バルジャンの下水道)。
  • しかし地の国や冥界にいて「愛」のための行動をとることこそ「神の国」への道だったり?上下運動よりも平行移動?
  • 上に行く、いるほど神に近く、正義に則っている、と考え、それを表現してみせているのがジャベール。冒頭、ドックの上から見下ろす。中盤、塔の上から歌うStars。「地の国」に下りた時、いつもアイデンティティが砕ける体験をする。

追記(2013年1月1日)

映画冒頭からの「縦の移動」による暗示

映画冒頭のこのドックのシーンの最後で、仮出所になったジャン・バルジャンが階段をのぼってドックやドックの底に立っているジャベールをちらりと振り返る。

ここでジャベールの目が動いてわかりやすく示すように二人の視線が交錯しているだけではなくて、

  • 既にこの時点でジャベールは冥界の人であり、
  • ジャン・バルジャンは冥界(地獄?)から抜け出して地の国そして神の国に行く定めの人だった。

という視覚的暗示が与えられている、と捉えるとすっきりするように思った。

このシーンの直後そのままジャン・バルジャンは山に登り山頂に立つ十字架を見、山を下り迫害されて、ミリエル司教のいる教会へ。

ただ、冥界を抜け出す時に振り返ってはならず、振り返ると塩の柱になるとかいうのに当てはめるとちょっと変な気もしてあまり確信は持てない。

移動して視界から消えるジャン・バルジャン

ともあれ、ジャン・バルジャンが何か決定的な行いをしジャベールがそれを目撃して衝撃を受けるところでは概ね、二人の位置関係が入れ替わっていたように思った。だいたいが

  • ジャベールが下の位置に立ち尽くし、
  • ジャン・バルジャンが行いをして下から上へ高い位置に(階段をのぼるなど)、または横?に移動して、ジャベールや観客の視界から消えていく。劇的な音楽とともに。

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